脚本アーカイブズシンポジウム2025 受付開始

脚本アーカイブズのこれから

――文化を伝える放送脚本・台本を未来へ――

 

※今回は久しぶりの対面開催です。「昼顔 ~平日午後 3 時の恋人たち~」から朝ドラ「ひまわり」「きらきらひかる」など名作を生み出し続ける人気脚本家・井上由美子さんと、Netflixで配信中の「さよならのつづき」の監督・黒崎博さんをゲストにドラマの魅力を語って頂きます。第二部は最新メディアやSNS事情を深堀りする目玉企画です!

■日時  2025323日(日) 13時半~17

■場所  横浜・情文ホール

■参加無料(定員200名・先着順 事前予約制)

■主催  文化庁、一般社団法人 日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム                                 

●座談会

「メディアミックス時代に負けないドラマの魅力」

登壇者:井上由美子氏(脚本家)、黒崎博氏(演出家)

司 会:岡室美奈子氏(早稲田大学教授)

●パネルディスカッション 

「海外メディアアーカイブとの事例比較」

登壇者 宮本聖二氏(立教大学客員教授)

    大髙  崇氏(NHK放送文化研究所)

    太田奈名子氏(国際日本文化研究センター准教授)

司 会:吉見俊哉氏(國學院大學教授 / 東京大学名誉教授) 

登壇者プロフィール

第一部 座談会

井上 由美子 Yumiko INOUE

脚本家、小説家。主な作品に、連続テレビ小説「ひまわり」、大河ドラマ「北条時宗」、「きらきらひかる」、「白い巨塔」、「GOOD LUCK!」、「マチベン」、「14 才の母」、「昼顔 ~平日午後 3 時の恋人たち~」、「パンドラ」、「緊急取調室」のほか、映画「ジャンプ」、「マチネの終わりに」、小説「ハラスメントゲーム」などがある。2006年芸術選奨、向田邦子賞を受賞。2020年紫綬褒章を受章。

 

黒崎 博 Hiroshi KUROSAKI

映画監督・演出家。子供の頃からテレビドラマが好きで、92年NHKに入局。教育番組やドキュメンタリーを学んだ後、ドラマの制作現場に。

2010年、ドラマ「火の魚」で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

これまでの作品にドラマ「マチベン」(06)、「帽子」(08)、「セカンドバージン」(10)、「メイドインジャパン」(13)、朝ドラ「ひよっこ」(17)、「警察庁長官狙撃事件」(18)、大河ドラマ「青天を衝け」(21)など。2021年には「映画 太陽の子」を公開。

2022年にNHKを退職。制作会社クロ・フィルムを立ち上げる。最新作はNetflix「さよならのつづき」。

岡室美奈子 Minako OKAMURO

早稲田大学教授、早稲田大学演劇博物館前館長。文学博士(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン)。専門は現代演劇論、テレビドラマ論、サミュエル・ベケット論。放送番組センター理事、日本演劇学会理事などを務める。著書に『テレビドラマは時代を映す』(ハヤカワ新書)、共編著書に『六〇年代演劇再考』(水声社)など、訳書に『新訳ベケット戯曲全集1 ゴドーを待ちながら/エンドゲーム』(白水社)などがある。


第二部 パネルディスカッション

宮本聖二 Seiji MIYAMOTO

早稲田大学法学部卒業後、NHK入社。鹿児島放送局、沖縄放送局などを経て報道局、編成局で報道番組から、海外ドキュメンタリー、海外ドラマを担当。その後「戦争証言プロジェクト」、「東日本大震災証言プロジェクト」で、番組とその素材などを活用したコンテンツのデジタルアーカイブ化に取り組む。2015Yahoo! JAPAN入社。地方紙、テレビ局との共同制作で戦争体験のアーカイブ構築にあたる。現在、立教大学大学院客員教授、日本ファクトチェックセンター副編集長として情報空間の偽・誤情報検証と学校や社会教育の場でリテラシー向上普及につとめている。

 

大髙 崇 Takashi OOTAKA

NHK放送文化研究所 主任研究員

千葉県出身。中央大学卒業後の1992年にNHK入局。ディレクターとしてEテレの「福祉ネットワーク」「ETV特集」「こころの時代」などの番組制作を担当。2012年から知財センター著作権・契約部で実務を担当した後、2016年から現職。研究テーマは、国内外の放送アーカイブの利活用と、著作権や肖像権の権利処理の現状と課題。2024年には、フランスの国立視聴覚研究所(INA)の取り組みや同国の法制度について調査研究した成果を「放送研究と調査」などで発表している。

 

太田奈名子 Nanako OOTA

1989年生まれ。アメリカの高校・大学留学を経て、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。専門分野はメディア史。東京大学教養学部非常勤講師、清泉女子大学文学部英語英文学科専任講師などを経て、20247月に国際日本文化研究センター研究部准教授に就任。主な著作に、第9回内川芳美記念メディア学会賞受賞作『占領期ラジオ放送と「マイクの開放」支配を生む声、人間を生む肉声』(慶應義塾大学出版会)。現在、科研費研究課題「民衆の声に聴く占領史日米マルチアーカイヴァル研究による「マイクの開放」再考―」を遂行中。

 

吉見俊哉 Shunya YOSHIMI

國學院大學教授/東京大学名誉教授

1957年、東京生まれ。

東京大学教養学部教養学科卒業。同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学・文化研究・メディア研究専攻。集まりの場におけるドラマ形成を考えるところから、近現代日本の大衆文化と日常生活、その文化政治をテーマに研究を展開。

主な著書:『都市のドラマトゥルギー』『博覧会の政治学』『メディア時代の文化社会学』『「声」の資本主義』『カルチュラル・スタディーズ』『メディア文化論』『万博と戦後日本』『親米と反米』『ポスト戦後社会』『大学とは何か』『「文系学部廃止」の衝撃』『大予言』、『戦後と災後の間』『トランプのアメリカに住む』『現代文化論』など多数。


令和6年度文化庁委託事業「文化関係資料のアーカイブの構築に関する調査研究」にて実施

■事務局

TEL:03-5210-7029

Email:nkac@hosakkyo.jp

午前11時~午後6時

(月~金)