※インターネットにて番組の動画をご覧いただけます。
脚本家で日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの山田太一代表理事が「はい!テレビ朝日です」に出演。「ドラマを考える」と題して、特別ゲストの山田代表がドラマの魅力や問題点などを語ります。
これに先立って、4月10日(木)には収録が行われました。当日は、司会の吉澤一彦アナウンサーと久冨慶子アナウンサーとの対談形式で進行。最初の話題は山田代表のテレビとの出会い、そして松竹に助監督として入社し、テレビの脚本家となるまでの歩みについてです。入院した木下恵介監督から病院で脚本の指導を受けたエピソードなど、興味深い話がたくさん飛び出しました。また、山田代表がオリジナルドラマにこだわる理由なども語られました。
中盤では、山田代表の代表的なドラマを例に創作の秘密に迫りました。「岸辺のアルバム」(TBS)では、当初は暗い話でドラマ化は無理と思っていたところに、新聞の連載小説の話があり、その連載がきっかけでドラマ化が実現したことが明かされました。
そして、2014年2月22日にテレビ朝日で放送された「時は立ち止まらない」では、東日本大震災をテーマにしたドラマを書くに至った経緯や心境、実際に被災地に取材に出かけた際の率直な感想などについて山田代表が語りました。また、具体的なシーンについての説明もありました。「なぜ登場人物は泣かなかったのか?」という視聴者の疑問に対して、「泣く人を書くだけでは一面的。泣かない人の心の内を書きたかった」とその意図を語りました。
お話の中では、「勇ましい人は好きではない。マイナスを背負っている人のほうが面白い」「様々な他者にならなければセリフは書けない」「フィクションでなければ描けないものを描きたい」といった山田代表の創作の神髄が、印象的な言葉で語られました。
最後に、山田代表は最近のドラマについて鋭く分析し、今後に対する期待を述べました。
収録では、日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムの活動や、3月10日に行われた川崎市立中原中学校での特別授業の模様なども紹介されました。また、山田代表の脚本に影響を受けたという脚本家の宮藤官九郎さんがVTR出演して、山田太一作品について語っています。
2時間近い収録は話題が満載。はたして、どんな番組になるのでしょうか。見逃せない内容になることは間違いありません。ぜひ番組をご覧ください!
「はい! テレビ朝日です」 5月4日(日)、5月18日(日)午前4時50分から5時20分までテレビ朝日にて放送(関東ローカル) *放送翌日18時から、下記番組ホームページにて、ダイジェスト動画を配信 |