脚本を所蔵されている施設の方々へ調査ご協力のお願い

 この度、2019年度文化庁の委託調査研究事業「文化関係資料アーカイブ構築の調査研究」の一環として、放送局や博物館等の施設に所蔵されている脚本(図書として出版されたものを除く)の実態調査を行わせて頂くことになりました。 

 本事業は、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが主体となる「脚本アーカイブズ活動」として行っております。「脚本アーカイブズ活動」とは、散逸の危機にある放送番組の脚本(※下記注)を収集し、国立国会図書館等に寄贈し公開する活動です。平成23年5月18日、国立国会図書館と文化庁との間に結ばれた協定に基づき、次世代に継承すべき文化的資料の保存を目的として、継続的に活動を実施してまいりました。 

 

 過去の調査では、全国の公共図書館、文学館等に1万冊以上の脚本が地域資料として所蔵されていることがわかりました。今回は大学図書館等を対象に所蔵調査を行い、現存状況を把握させて頂きたいと存じます。この調査をもとに、全国に分散保存されている脚本の所蔵状況を明らかにし、将来的には統合検索システム等を作成し、過去の貴重な資料をデジタル化保存するなどの活用につなげていきたいと考えております。アンケート結果は、文化庁への報告書に掲載するほか、毎年3月に開催予定の文化庁主催によるシンポジウムにて、ご報告させていただきます。 

 

 アンケートにご協力頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。尚、このアンケート以外に、追加の作業等のご負担はおかけいたしません。大変お忙しいところ誠に恐れ入りますが、別紙アンケートをご記入の上、FAX・メールもしくは当ホームページの入力フォームにてご回答を頂ければ幸いです。

 

※注:放送番組の脚本とは、実際に放送番組を制作する時に使用される「脚本および進行台本」です。

出版物である図書と異なり、スタッフへの配布用に100冊程度しか作成されず、国会図書館の納本対象になっていません。また長期保存を想定していないことから紙質が悪く、ガリ版印刷なども含まれており保存が難しい資料です。特に1980年以前のテレビ番組は生放送も多く、ビデオテープが高価だったことから上書き利用さ れ、映像がほとんど残っていません。当時の放送番組を知る手がかりは「脚本」のみであり、貴重な資料となっています。

 

◆脚本アーカイブズ活動で収集した脚本例

■事務局

TEL:03-5210-7029

Email:nkac@hosakkyo.jp

午前11時~午後6時

(月~金)